私の造船経験
私の仕事はヨットや部品、建築金物、マスト、などいろいろなものの図面を書くことですが、私は現場に「顔を出す」タイプの図面屋で、いろいろなことをチョッとづつ経験してきました。
以下に紹介します。
私が最初に作った舟は(模型を除く)は小学校5年生の時でした。
舟の寸法 長さ約2m 幅約60cm
船質 杉板
推進 櫓
主な建造技術 木工、マキハダ、ピッチ
放課後、浜の空き地で8mほどの木造漁船を船大工さんが一人で作るのを半年以上横に座って見ていました。船おろしで「お前も乗ってもちを投げろ」といわれ、舟に乗ってもちを投げたのが思い出です。
次の船は中学3年生の時でした。
舟の寸法 長さ約5m 幅約1.5m
船質 木
骨組み(キール、フレーム、チャイン、シアー材)をくみ上げたところで父親に資金を止められました!
ちょうど今の(2011年)カタマラン計画の行く末を案じさせる悪夢のような思い出です。
カタマラン計画を考えるとき、まず、このことを頭に浮かべて引き締めます!!
高校1年生の時には12フィートのディンギーを作りました。
舟の寸法 長さ約3.5m 幅約1.4m
船質 木(合板)
推進 セール(スループ)
主な設計技術 排水量計算、セール面積計算、バランス計算
主な建造技術 フレーム組立、外板接着、舵金物、センターボード金物、マスト積層、リギン製作。
高校の工作室を使わせてもらい、夏休みに建造した。高知港(浦戸湾)でセーリングした。
たくさん思い出がありますが、小さな鉄工所に行き適当な厚さの鉄板の端材でセンターボードを作ってもらいました。図面を見せるとチョークを渡されました。「書いたとおりに切ってあげる」と言われてなんだか仲間にしてもらったようなうれしい気持ちでした。  
ブルーウォーター30のFRP型の積層実習。
武市・村本ヨットデザイナーズ勤務時に30フィートクルーザーのFRP型の積層を実習する機会がありました。 当時、FRPヨットの建造が日本でも始まり、リンフォース工業はFRPヨットの建造で日本をリードしていました。
くさい、カユいなど、FRPの世界を知ることができました。
クォータートンHolidayToo2
舟の寸法 長さ約7.5m 幅約2.5m
船質 FRP(フォームサンドイッチ)
推進 セール
主な設計技術 ヨットの設計、FRPサンドイッチ構造の設計。アルミラダーシャフトの設計。
主な建造技術 船体は広島の兼松マリンで建造されましたが、マスト、ブームはT&M勤務していましたのですべて、部品の切り出し、加工、アルミ溶接まですべて私自身で(もちろん回りに先生はたくさんいました)製作しました。
J24クラス 日本製一号艇の建造
舟の寸法 長さ約7.5m 幅約2.5m
船質 FRP(バルササンドイッチ)
推進 セール
主な設計技術 アメリカJ-ボート社の設計の技術導入(日産自動車勤務)。
主な建造技術 日本一号艇の建造(日産自動車滋賀工場で)に参加。
日本で建造するための情報をまとめるのが私の仕事でしたが、一号艇の建造に間に合わず、他のメンバーとともに私も実際に建造に参加しました。船体、デッキ、その他の積層、組立、帆走テストまで参加。
NISSAN30の 建造
舟の寸法 長さ約9m 幅約3m
船質 FRP(バルササンドイッチ)
推進 セール
主な設計技術 30フィートヨットの構造設計、部品設計、JCI検査。
主な建造技術 試作艇の建造全般
J24 国産化の場合と同様に、試作艇の建造に参加しました。